総合利回りとは
当サイトでいう総合利回りとは、優待利回りと配当利回りを足したトータルの利回りを指します。
銘柄の中には「優待内容はいいが無配の企業」、「配当は高いが優待を実施していない企業」など色々なパターンがあり、片方の利回りだけに注目してしまうと、比較が正しくできない場合があります。
当サイトでは株主優待一覧ページなどで、優待利回り・配当利回りとあわせて、一括で総合利回りを確認できるようにしています。
総合利回りの計算方法
では、人気のあるヤマダホールディングス(9831)の総合利回りがいくらになるか計算をしてみましょう。
1:優待利回りを算出する
はじめに優待の取得に必要な株数を買った金額に対して、1年分の優待の価値がどれくらいあるかを表した「優待利回り」を算出します。
ひっきー
まず、ヤマダホールディングスの優待品の価値ですが、優待買物割引券が年間で1,500円がもらえます。
また、ヤマダホールディングスの優待取得に必要な株数は100株で、株価は470円(2024年11月15日時点)となっています。
つまり、優待取得にかかる金額は、100株×470円=46,980円となります。よって、ヤマダホールディングスの優待利回りは次のようになります。
優待利回り
1,500円(優待の価値)÷ 46,980円(優待取得にかかった金額) × 100
=3.19%
2:配当利回りを算出する
ひっきー
次に株の購入価格に対しての1年間の配当リターンを表した「配当利回り」を算出します。
ヤマダホールディングスの予想配当は13円(2024年11月15日時点)となっています。
配当利回りの計算は、配当(円) ÷ 株価(円) × 100で計算できるので下記のようになります。
配当利回り
13円(配当)÷ 470円(株価) × 100
=2.76%
3:総合利回りを算出する
それでは最後に総合利回りを算出します。単純に優待利回り+配当利回りを足すだけです!
総合利回り
3.19%(優待利回り)+ 2.76%(配当利回り)
=5.95%
これで総合利回りが算出できました。この総合利回りを使えば「優待を実施していない企業」、「無配の企業」などでも正しく比較することができます。
ちなみに…
優待投資家として著名な「桐谷さん」は、総合利回りが4%を超える銘柄をオススメとしています。ただし、表面上の利回りだけで判断をせず、優待内容の確認や財務分析などをした上で株式を買いましょう!
総合利回りという言葉は意味合いが違う場合もある
総合利回りは、文脈によっては「株式投資収益率」を指す場合もあります。
株式投資収益率とは、投資額に対して年間でどれだけの利益があったかを示すもので、これにはインカムゲイン(優待・配当)だけではなく、キャピタルゲイン(株の売買差益)も含んで計算をします。
その場合、当サイトの総合利回りとは意味合いが違ってきますので注意してくださいね。
ひっきー
ひっきー
そういったときは、優待利回りと配当利回りを単純に足した「総合利回り」で比較をしてみましょう!年間の合計利回りで比較をするので間違いが少なくなります。