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実際に株の売買をする
前のページでは「どこの会社の株を買うか」について解説してきました。続いて株の売買の流れについて確認していきましょう!
…といいたいところですが、はじめにやっておかなければいけないことがあります。
それは…
証券会社にお金を振り込んでおくことです!
株式取引は前金制なので、証券口座に残高がないと株が買えません。後払いなどはありませんので、まずは入金を済ませることが第一歩目となります。
株の売買の流れ
さて、それでは実際の注文に入ります。買い注文のときは、以下のような流れで進めます。
- どの株を買うか(銘柄)
- どれだけ買うか(株数)
- 注文方法はどうするか(成行注文、指値注文)
- いつまでに買うか(注文の有効期間)
買う銘柄はここまでのページで選んだとして、このページでは「株数」、「注文方法」、「注文期間」などについてみていきます。
流れ(1):株数を決める
欲しい株数を注文に出します。たとえば、10万円を持っていれば以下のように株を買うことができます。
株価1,000円なら
100株買える
(1,000円×100株=10万円)
株価500円なら
200株買える
(500円×200株=10万円)
※いずれも手数料は考慮していません。
ここで覚えておきたいことは「単元株制度」という制度があることです。単元とは、株を買う単位のことで「1単元、2単元、3単元…」のような使い方をします。
通常の株取引では1単元ごと、つまり100株単位でしか売買ができません。「10万円しか持ってないから10株で注文したい」ということは通常はできません。
…でもがっかりしないでください。
実は10万円でも株を買う方法はあります!その方法とは「単元未満株取引」を利用することです。
この単元未満株取引を利用すれば、1株単位から株を買うことができます。つまり、1単元の購入に100万円かかるような銘柄だとしても、1万円ほどで投資ができるのです。
ただし、単元未満株取引を取り扱う証券会社は下記のように限られています。
- SBI証券(S株)
- マネックス証券(ワン株)
- カブドットコム証券(プチ株)
- SMBC日興証券(キンカブ・日興フロッギー)
- 岡三オンライン
- SBIネオモバイル証券
- LINE証券
- PayPay証券
- 大和コネクト証券
また優待投資家には朗報ですが、一部の企業では単元未満株でも株主優待を実施しています。詳しくは下記のページをご覧ください♪
ただし、上記の証券会社のうちSMBC日興証券(キンカブ・日興フロッギー)やPayPay証券では、単元未満株の名義が「本人」ではなく「証券会社」となるので、単元未満では株主優待がもらえない点にご注意ください。
※PayPay証券では単元株に達した場合、名義が本人となり株主優待がもらえるようになります。
※キンカブ・日興フロッギーでは単元株に達した後に単元株化することにより、名義が本人となり株主優待がもらえるようになります。
流れ(2):注文方法・注文の有効期間を決める
まず注文方法ですが、主に「成行注文(なりゆきちゅうもん)」と「指値注文(さしねちゅうもん)」の2つがあります。
成行注文
成行注文はその名の通り、買い値を相場の成行にまかせる注文方法です。「いま株を買いたいから、誰か株を売ってくださ~い!」という状態です。
あまりにも取引がない銘柄は、とんでもない買い値になることがありますが、通常は適正価格で取引されます。
成行注文の場合は、有効期間を決める必要がありません。その理由は、売り手がいれば取引が成立する可能性が高いためです。
指値注文
指値注文は、買い値を自由に設定できる注文方法です。注文した後も約定していなければ、注文の「訂正」や「取り消し」をすることができます。
ただし、設定した買値以下での売り注文がなければ、いつまでたってもその株は買えません。
そのため、指値注文は約定するのに時間がかかることが多いです。成行のように即時で約定しないため、いつまでその注文を出し続けるかという「注文の有効期間」を決めなければなりません。
注文の有効期間を設定せずに注文が不成立となった場合、その注文は当日限りで失効します。その場合、改めて成行注文をするか、買い値を上げて指値注文するかのどちらかを検討する必要がでてきます。
ひっきー
流れ(3):注文する
成行注文か指値注文(もしくは他の特殊注文)を決めたら、あとは注文を確定させるだけです。
ほとんどの場合、その時点で取引パスワードを求められるので、予め用意をしておくとスムーズでしょう。
約定したら自分の保有株としてマイページなどに表示されるので、自分の考えていたとおりに株が買えているか確認しましょう。
このように、特にむずかしいことなく株は買えてしまいます。
ただし、成行注文は「予想していなかった価格での約定」の可能性がありますし、指値注文は「約定せずにどんどん株価が上がってしまい、買いそびれることがある」といった細かいデメリットもあります。
その場に応じた判断で、注文は使い分けていきましょう。また、証券会社によっては「逆指値注文」や、「トレーリングストップ注文」といった特殊注文がありますので、自分に適した注文方法を見つけるのも面白いかと思います。
さて次は「権利確定日」についてみていきます。この日に株を持っていないと株主優待や配当がもらえないという重要な日なので、しっかりと覚えておく必要があります!
ひっきー
つまり、成行注文を出せば、ほとんどの銘柄ですぐに約定します。一番かんたんな注文方法です。