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IPOに向く証券会社の傾向と特徴
IPO(新規公開株)への取り組み方は、証券会社によってまったく違います。積極的にIPOに参加する証券会社もありますし、逆に、ほとんどIPOを取り扱わない証券会社もあります。
このページでは「これまでにどれくらいのIPOを取り扱ってきたのか?(過去の実績)」と、「IPOの抽選の仕方にどのような特徴を持っているか?(証券会社の傾向)」を詳しくみていきます。
証券会社を決める上で重要なポイント!
IPOの取り扱い数の多い証券会社 = IPOの抽選機会が多いということなので、取り扱い数は最重要項目です。
また、口座開設数が少ない = ライバルも少ないので、そちらも重要になってきます。
どれくらいのIPOを取り扱ってきたか?
下の表を見ていただければ、IPO取り扱い実績が一目瞭然です。IPOの割り当てが多い証券会社は、その分抽選を受けられるチャンスも多いことになります。
2023年は、SBI証券のIPO取り扱い数が際立っていますね。その後に松井証券、楽天証券、マネックス証券と続いています。
取扱証券会社名 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 91 | 89 | 122 | 85 | 82 |
松井証券 | 70 | 54 | 56 | 18 | 21 |
楽天証券 | 60 | 65 | 74 | 38 | 38 |
マネックス証券 | 53 | 61 | 66 | 50 | 45 |
SMBC日興証券 | 52 | 47 | 81 | 52 | 61 |
大和証券 | 44 | 42 | 49 | 43 | 43 |
岡三オンライン | 49 | 37 | 47 | 39 | 34 |
岩井コスモ証券 | 42 | 37 | 45 | 39 | 36 |
auカブコム証券 | 24 | 23 | 42 | 19 | 25 |
SBIネオトレード証券 | 23 | 19 | 21 | 7 | 5 |
DMM.com証券 (DMM 株) |
10 | 12 | 5 | 5 | 3 |
GMOクリック証券 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
【証券会社別】 IPO抽選の特徴、IPOの取り組み方
IPO抽選の特徴を、証券会社別にかんたんに特徴をまとめました。
(1)1人1票制で公平な抽選が受けられる証券会社
【資金量が少なめの人は狙い目】
- 松井証券 (一人1票の平等抽選)
- 松井証券は70%完全平等抽選となっており、岡三オンラインと同じく事前入金がいりません。申し込みだけしておき、資金を用意するのは当選後でいいので気軽に申し込めます!
- 楽天証券
- 本来は注文株数が多いほど(資金量が多くて注文をたくさん出せるほど)当選確率の上がる口数比例抽選ですが、申込上限がほぼ100株であるため、実質は平等抽選といえる証券会社です。近年は幹事数も増え、存在感が増してきました。
- マネックス証券 (一人1票の平等抽選)
- マネックス証券は100%完全平等抽選の証券会社です。コンスタントにIPOに参加する証券会社なので、IPO投資をするのであれば、押さえておきたいところ。
- SMBC日興証券 (一人1票の平等抽選)
- 主幹事を多く請け負う証券会社です。ネット配分は10%と少ないものの、完全平等抽選に加えて主幹事案件では割当が80%ほどあるので、高い当選確率が魅力です!
- 岡三オンライン
- 岡三オンラインは100%完全平等抽選な上、事前入金の必要がないことが特徴です。資金がなくても申し込みだけはできるので、口座を作っておくに越したことはない証券会社と言えます。
- 大和コネクト証券
- 大和証券グループなので、大和証券からの幹事委託の多さが特徴。内訳は「70%完全平等抽選、30%優遇抽選」です。一人1票なので、資金量に関わらず初心者も当選が狙えます!
- auカブコム証券
- 1回あたりの割り当て数が少なめですが、IPOの割り当て回数は多いのが特徴です。
(2)資金量に応じて抽選が受けられる証券会社
【資金量が多めの人は、こちらの証券会社から申し込むと有利】
- SBI証券
- 抽選をする際にお金をたくさん持っていたほうが、抽選回数が増えるので有利にはたらきます。抽選にはずれた場合は、そのつどIPOチャレンジポイントが手に入り、これにより当選率が上昇していきます。