2019年7月より、株式受渡日までの日数が1日短縮!クロス取引への影響は?
投稿:2019/07/02
2019年7月より、株式の約定日~受渡日までの日数が早まります。実はこれにより、優待投資でおなじみの「権利付き最終日」に影響が出てくるのをご存知でしたか?実際にどういった影響があるのかを短めにまとめます!
「受渡日」は、約定日の2営業日後に変更!
まずは株式の受渡日の変更ですが、現状は約定してから3営業日後が受渡日(決済日)となっています。これが2019年7月16日約定分からは1日早まり、2営業日後が受渡日となります。
受渡日までの日数短縮については、下のような2つの理由があります。
- 受渡日までの日数短縮によって未決済残高を減らし、「決済リスク」を低くするため
- 米国・欧州市場に合わせるため(すでに短縮されている)
2009年までは約定してから4営業日後が受渡日だったことを考えると、だんだんと早くなってきていますね。また、約定日と受渡日が離れている理由は「株券」でやりとりしていた時代の名残です。今は電子化されているので、今後さらに短くなる可能性もあるかもしれません。
権利付き最終日が1日後ろ倒しになります!
さて受渡日までの日数変更で、優待投資家が一番影響を受ける部分は「権利付き最終日の後ろ倒し」です。
これまでは権利確定日の3営業日前が権利付き最終日でしたが、受渡日までの日数が1日短縮されることで、権利確定日の2営業日前が権利付き最終日となります(つまり権利付き最終日が1日後ろ倒し)。
カレンダー上では、下の画像のように「権利付き最終日」、「権利落ち日」、「権利確定日」が並ぶことになり、主観ですが以前よりもわかりやすくなったかなと思います。
もちろん、土日祝日の扱いはこれまで変わらない(営業日には含まれない)のでご注意ください。
権利付き最終日が今までより「1日遅くなる」ので、優待の取りそびれなどはないと思いますが、ギリギリでクロス取引をされる人は、ズレがないようにしっかり確認しておいたほうがよいでしょう。
「楽しい株主優待&配当」では権利確定日カレンダーを用意していますので、ぜひご活用ください♪