クロス取引でよくきく株の在庫ってなんですか?
クロス取引でよくきく株の在庫ってなんですか?株に制限のようなものがあるのですか?
まずクロス取引のおさらいから!
まずクロス取引とは、信用取引の売りと現物買いを同時におこない、株の値下がりリスクを抑えて株主優待をゲットする方法です。
そのうち信用取引には、制度信用取引と一般信用取引の2種類の取引方法があるのですが、制度信用取引を利用すると逆日歩が発生するリスクがあります。すると、1000円のクオカードをクロス取引でゲットするために、1500円の逆日歩を支払うなど、もらえる株主優待品の相当額以上に損をしてしまう可能性があります。
そこで、クロス取引をおこなう場合には、逆日歩の発生しない一般信用取引がおすすめされており、このとき出てくるのが「株の在庫」です。一般信用取引の信用買いは証券会社に「お金」を借りて株を買うのですが、信用売りでは証券会社に「株券」を借りて株を売っています。
貸し出せる株には「限り」がある!
証券会社のお金が不足することはなくても、証券会社が投資家に貸し出せる株の在庫数には限りがあります。つまり、「株の在庫」がなくなってしまえば取引をおこなうことができないのです。そのため、人気の株主優待を提供している会社ほど、権利付き最終日に近づくにつれて株の在庫は不足していきます。
反対に、信用売りをはじめるのが早すぎてしまうと、権利落ち日まで1日単位で貸株料がかかってしまい損をしてしまいます。このような背景から、クロス取引をおこなう場合には株の在庫を気にしつつ、なるべく権利付き最終日ギリギリに投資することが必要になります。
また、株の在庫の有無や取扱い銘柄は、証券会社によって変わってきます。普段利用している証券会社で、在庫切れや取扱い銘柄に選定されておらず取引ができなくても、他の証券会社では在庫が残っていて利用できることもあります。そのため、一般信用取引の信用売りができる証券会社を複数持っておくことで、投資のチャンスが広がります。
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お悩み相談室 室長のプロフィール
スミレ(投資ブロガー)
20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。