NISAを使って単元未満株をメインとした投資をはじめたいです。なにか注意点などはありますか?
NISAを利用して、単元未満株をメインに投資をはじめたいのですが、証券会社の選び方や手数料などで気をつけることはありますか?
単元未満株とは、最低売買単位の(1株~99株)のことですね。
近年は、1株から株が買えるスマホ証券が登場したことで、資金が少ない人でも気軽に投資がはじめられるようになりました。
NISAと単元未満株を組み合わせることで「非課税かつ少額」で投資をはじめられそうですが、このやり方にはいくつかの注意点があります。
証券会社の選び方や手数料などで気をつけること
①一部のスマホ証券では一般NISA口座が開設できない
単元未満株取引を扱う証券会社の中でも、SBI証券・マネックス証券・auカブコム証券・大和コネクト証券(大和証券グループ)は、一般NISA口座で単元未満株の売買をすることができます。
しかし、手数料を安く抑えて1株から投資できるLINE証券・SBIネオモバイル証券や、1,000円から株が買えるPayPay証券などの一部スマホ証券では、一般NISA口座を開設することができません。
②単元未満株投資では、手数料が割高になりやすい
SBI証券やマネックス証券のように、NISA口座での取引手数料が無料となる証券会社もあるのですが、残念ながら単元未満株は対象外です。
とくにSBI証券のように最低手数料が設定されているケースでは、細かい買付を繰り返すことで、負担する手数料がふくらんでいきます。
- SBI証券で買った場合の比較
- 40万円の銘柄を買った場合…
- 単元株(100株)で買付
- NISA口座での取引なので「0円」
- 単元未満株(10株40,000円×10回)で買付
- 手数料220円×10回で「2,200円」
- 単元未満株(1株4,000円×100回)で買付
- 手数料55円×100回で「5,500円」
SBI証券で単元未満株(1株4,000円×100回)の買付をおこなった場合、手数料は最低手数料55円×100回で「5,500円」となるため、かなり割高になってしまいます。
どうしても細かく買付したいのであれば、最低取引手数料の設定がない「大和コネクト証券」を使うのがおすすめです。
大和コネクト証券で単元未満株(1株4,000円×100回)の買付をおこなった場合、実質手数料20円(4,000円×スプレッド0.5%)×100回で「2,000円」となります。
手数料が高いことに変わりはないですが、SBI証券より安く抑えられるので、少し節約できますね。
スミレ
金額が高くなければ、単元株での購入も検討しよう
せっかく売却益や配当にかかる税金が抑えられるNISAを使うのであれば、なるべく売買手数料は抑えたほうがお得です。
そのため、単元株の金額がそれほど高くない銘柄に関しては、単元未満株ではなく「通常の単元株をNISA口座で購入する」ことを検討してみるのも一つの手です。
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お悩み相談室 室長のプロフィール
スミレ(投資ブロガー)
20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。
スミレ
そのため、少額ずつ買付をおこなうと手数料が割高になってしまいます。