「増配」や「株主優待を拡充」する企業に特徴はありますか?
増配をしそうな企業や、株主優待の拡充をしそうな企業に投資したいのですが、そういった企業に特徴はありますか?
「増配」や「株主優待の拡充」をする企業を正確に言い当てることはできませんが、それぞれ以下のような特徴があります。参考にしてみてください♪
増配する企業の特徴
増配とは、配当金の金額が前年よりも増えることをいいます。
そもそも配当金は、企業が稼いだ利益の一部を株主に還元しているものです。そのため、原資となる利益が増えれば、株主に還元できる配当金の額を増やすことができます。
例えば、配当性向(利益のうち何%を配当に回しているかを表す)が30%の企業の場合、1株利益が「100円→120円」に増えれば、配当も「30円→36円」への増額が期待できます(30円=100円の30%、36円=120円の30%)。
ほかにも、企業の成長がひと段落し成熟期に入ると、設備投資などの先行投資費用を抑えて、利益の多くを配当にまわせるようになります。
このような理由から、成長期にいる企業よりも成熟した企業のほうが増配に期待できます。実際、成熟企業である花王は、なんと30年間も連続増配を続けています!
スミレ
株主優待を拡充する企業の特徴
株主優待の拡充は、増配とはちがって「業績が好調だから」という理由で実施されるわけではありません。
スミレ
なぜかというと優待を拡充しすぎると、優待の費用負担が増えて「利益が圧迫される」リスクがあるためです。
しかし、その一方で、優待拡充をすることで、企業側には下記のような効果をもたらします。
- 株主数が増える
- 長期保有する投資家が増える
このよう効果に企業がメリットを感じる場合は、優待拡充が実施されやすくなります。
たとえば、東証プライムへの昇格を目標としている企業で、株主数が足りていない場合などに優待を拡充すれば、株主が増えやすくなります。
ほかにも、企業が安定株主(長期的に安定して株を保有する株主)を増やしたい場合、優待を拡充して魅力度が上がれば、長期保有を検討する投資家も増えやすくなります。
このような思惑のある企業であれば、優待拡充をする確率は高まります。しかし、株主優待の拡充を狙うのはかんたんではないので、あくまでも参考程度にとどめておいてください。
スミレ
こちらのお悩み相談記事も人気です
自由検索
ほかのお悩みを検索できます!
お悩み相談室 室長のプロフィール
スミレ(投資ブロガー)
20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。
スミレ
この増配が期待できる企業の特徴は「売上や利益が伸びている」、「成熟した企業である」といったことが考えられます。