リスクオフ・リスクオンってなんですか?
投資系の記事をみていたら「リスクオフ」、「リスクオン」という言葉が出てきました。雰囲気はわかるのですが、詳しく教えて下さい!
はい、それでは解説させていただきますね!
おっしゃる通り、株式市場では投資家の心理を表す表現として「リスクオフ」と「リスクオン」が言葉がよく使われます。
投資市場の状況や傾向を判断するのに役立つので、ぜひ覚えておきましょう。
「リスクオフ」は、リスクを回避する行動が目立っている状況
まず「リスクオフ」ですが、これは投資家が将来の損失を避けるために、高リスク資産から低リスク資産に資金を移すことを指します。
景気後退で株価の下落が予想されるなど、市場が不安定な状況になると投資家はリスクを回避する行動をとります。
「リスクオン」は、リスクを取る行動が活発になっている状況
リスクオンとは、投資家が将来の大きな利益を期待して、高リスク資産に積極的に投資することを指します。
景気が回復して株価の上昇が予想されるなど、市場が活況な状況になると投資家が将来の大きな利益を期待してリスクを取る行動をとります。
リスクオンの際は、リスクオフの反対の動きとなり「預金・国債・金」などの安全資産から「株式・投資信託」といったハイリターンが期待できる高リスク資産に資金を移す傾向にあります。
スミレ
リスクオフとリスクオンは、たとえば以下のような状況で切り替わる傾向にあります。
切り替わるタイミング①:経済指標の発表
米国の雇用統計や消費者物価指数(CPI)などの経済指標が好ましくない結果となった場合、投資家が慎重になりリスクオフに傾きやすくなります。
逆に、好ましい結果が出れば、投資家が楽観的になってリスクオンに傾きやすくなります。
切り替わるタイミング②:金融政策の実施
中央銀行が金融引き締め政策をおこなうと、経済の低迷が予想されてリスクオフに傾きやすくなります。
逆に、金融緩和政策がおこなわれると、経済が活発化することが期待されてリスクオンに傾きやすくなります。
切り替わるタイミング③:政治情勢の変化
戦争やテロといった地政学的なリスクが高まると、リスクオフに傾きやすくなります。
逆に、政治情勢が安定していたり、地政学的なリスクが低下したりすると、リスクオンに傾きやすくなります。
スミレ
リスクオフとリスクオンは、投資家心理による影響が大きいので突然切り替わることもあります。そのため、そういった状況になったときに「自分が取るべき行動を決めておく」ことが大切です!
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お悩み相談室 室長のプロフィール
スミレ(投資ブロガー)
20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。
スミレ
リスクオフの際には「株・投資信託」などの価格変動が大きい資産から「銀行預金・国債・金」などの価格が安定している資産に資金を移す傾向にあります。