投資歴で一番の失敗とその理由を教えてください!
これまでで一番の成功体験談を教えていただきありがとうございました!逆に一番の失敗談もあれば教えてください!
近年で印象に残っている投資
10年以上投資をしているので、数えきれないほど失敗はしていますが、近年だとホープ(6195)への投資がとくに印象に残っています!
ホープは、自治体に特化したサービス会社です。広告事業(自治体の持つ遊休スペースを買い取り販売)、エネルギー事業(自治体への電力電力販売)、ジチタイワークス事業(行政マガジン「ジチタイワークス」の発行など)を展開しています。
その後、資金調達のための増資を発表し、 直近で割高感があったこともあり株価は高値から4割近く大幅下落しました。
しかし、資金調達ができればさらなる成長ができること、株価が大きく下がって割安感がでたこともあり、再度投資をしました。
ホープへ投資した結果…
結果としては、購入後たった2営業日で15%も株価が下がってしまいました。
スミレ
異常に下がりすぎていると思い、慌てて原因を調べてみると、当時の電力価格のすさまじい高騰による下げでした。
ホープのエネルギー事業は、自治体が保有する施設に対して電気を販売していくビジネスであり、入札で契約を受注しています。
そのため、入札後に電力価格が急騰したからといって価格を引き上げて請求するわけにはできません。また、自治体の契約は1年単位での契約が多いことから、途中でやめることもできません。
ホープは、急成長していたこともあり、自治体からの落札数も大幅に増えていました。この状況での電力価格急騰は、仕入原価が大幅に増え、利益を大きく圧迫することが予想できました...。
スミレ
4,900円で買った株がたった2営業日で4,170円まで下落し、慌てて投げ売りしましたが約15%の損切りとなりました。よく調べなかったことに加え、投資するにあたって事業のリスクを十分理解できていなかったことを反省しました。
その後の決算を確認すると、電力価格の高騰で、売値よりも原価のほうが高くなっており、売れば売るほど赤字になる状態でした(2021年2Q単体の数字)。
さらに、ホープのような発電所をもたない小売り電力販売企業は、電力量が不足した場合、電力会社から補給を受けます。
その際、ペナルティー的な意味で通常よりも高い電気料金(インバランス料金)を支払うことになります。ホープでも多額のインバランス料金が発生していました。
その後...
余談ですがホープは、損失が大きく大幅赤字、債務超過、債務超過解消のためのさらなる増資などで、2023年7月時点でのホープの株価はたった2年半程度で20分の1程度になっています。
もし、塩漬けにしていたら致命的な損をしていたと思います。
スミレ
幸い、損切りが早かったこともあり許容できる損失でした。株価が大きく下がっているときは、悪材料が出ていないか調べるようにしていたことで、最悪の事態は避けられた点はよかったと思います。
しかし、過去に儲けが出ていたことで、投資判断がかなり甘くなり、下がっている理由をよく調べずに安易に投資してしまった点は大きな反省です。
スミレ
事業等のリスク(有価証券報告書にものっています)をしっかり理解してから投資することは大切だとあらためて実感した出来事でした。
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お悩み相談室 室長のプロフィール
スミレ(投資ブロガー)
20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。
スミレ
ホープは、2018年に参入した自治体への電力販売事業の売上急拡大が急拡大したことで、2020年に大きく株価が上がっていました。