権利付き最終日の夜間取引で権利はとれますか?
夜間取引というものがあるのを知りました。この夜間取引について質問ですが、権利付き最終日の夜に購入しても権利は取れるのでしょうか?
まず復習ですが、東証などでの取引終了時間は15:30となっており、それ以降は取引ができません。
では、夜間はどこで取引できるのかというと「PTS」という「証券会社内で株式などを売買できる私設取引システム」を利用するのです。つまり東証・地方市場の取引可能時間に依存せずに取引できるということです。
本題に戻しましょう。夜間取引を使うと市場が閉まっていても取引ができるようになります。それでは、権利付き最終日の夜間に取引した場合、はたして優待の権利はもらえるのでしょうか?
夜間取引は翌営業日の取引として扱われる
結論からお伝えすると、権利付き最終日の夜間に買った株は「翌営業日の取引として扱われる」ので、優待や配当を得る権利はもらえません。
夜間取引を使って優待の権利を取る場合には、権利付き最終日の前営業日までに買っておく必要があります。
夜間取引のタイミングと結果
- 2024年10月の権利付き最終日は「10月29日(火)」
- 「10月29日(火)」の夜間取引で株を買う → 翌日「10月30日(水)」の取引として扱われるので権利はとれない
- 「10月28日(月)」の夜間取引で株を買う → 翌日「10月29日(火)」の取引として扱われるので権利はとれる
タイミングを間違ってしまうと、権利が取れないだけでなく、翌営業日の権利落ち日の影響だけを受けてしまい、大変不利な取引となってしまうので気をつけましょう…。
スミレ
日中取引を使えば権利がもらえるが注意が必要
ちなみに日中取引で買った株に関しては、もちろん当日分の取引として扱われます。
各証券の日中取引時間
- SBI証券の日中取引時間 … 8:20~16:30
- 楽天証券の日中取引時間 … 8:20~16:00
このようにSBI証券や楽天証券は、東証の閉まる15:30を超えた後も取引ができますので、それまでに株を買えなかった場合でもPTSの日中取引時間内に購入すれば、理論的には優待はもらえます。
ただし注意点として、PTS取引の参加者は決して多いとはいえず、株を買いたくても買えないこともありますのであまり期待しないようにしましょう。
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お悩み相談室 室長のプロフィール
スミレ(投資ブロガー)
20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。
ちなみに、このPTS取引は夜間だけではなく、実は日中も利用でき、その取引時間や手数料は各証券会社によって違います。PTS取引ができるネット証券は、SBI証券、楽天証券、松井証券などが挙げられます。